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縦横無尽に猫が行く

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【真相】日本は有人宇宙開発をしないのはなんで?実はJAXAは裏で着々と歩を進めている

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お隣中国はどんどん有人宇宙船を作って飛び立っていきます。

そんな状況を指をくわえてみている日本。これでいいのでしょうか。

アメリカのスペースシャトルは引退し、国際宇宙ステーションISSへの人員輸送もロシアのソユーズ宇宙船に頼らざるを得ない現状。こんな中においても、日本が有人宇宙開発をしない理由。

それはいったいなぜなのか。

日本国を愛する人たちにとってはそれはとても重要な問題です。

理由の一番は、

その必要性に迫られていないからともいえます。

日本独自の月探査計画で、数年前に発表された構想。

それは日本独自の二足歩行ロボット技術をつかって、月面をロボット飛行士を歩かせる、といった衝撃の内容でした。

いったいだれがどう考えると、こんな突拍子もないプランが生まれるのか・・・。

そうなんですね。危険な宇宙になぜ人を送る?

万が一、ロケットが爆発でもしたら、誰が責任をとるの?

人を宇宙に高いコストをかけて送って、それに見合うリターンはあるの?

そう、近年日本人が覚えて、バカのひとつ覚えのように唱える「費用対効果」ですね。


費用対効果、費用対効果。

なにをするにも企業的考えでやらなけらばならない、という幻に支配され、この単語を唱えると、あたかも正しいことを言っているように錯覚する。


これは企業の話であって、国政にこれを持ち込むとおかしなことになるんですね。

ノーベル賞につながるような基礎研究に何億円も費やして、翌年、いくらリターンしますか?といったって、おそらく0でしょう。

その考えでいくと、基礎研究など一円も出せないわけです。

でも実際は基礎研究の価値はそこにはない。10年、20円、いや100年後の未来のための基礎研究でもあり、そして、人類というものへの投資でもあるわけです。

そこに未来への希望があるわけですね。


結局、費用対効果で人生や国策のすべてを語ると、「じゃあ、結局、なんのために生きてるの?」という話になる。


しかし、日本人は学校で、「自分で考えを突き詰める」訓練をあまりしないので、「費用対効果」と言えば、あたかも水戸黄門の印籠のように、無敵だと思ってしまうのです。


その結果、有人宇宙計画は費用対効果で考えると無意味です。となる。

結果、予算は下りない。事故が怖くて誰も手を上げない。


そうなんですね。この実に「無駄」で「費用対効果」の悪い、有人宇宙開発。アメリカも中国もなんでそんな無駄なものにお金を投じるのか。


それは、彼らが、本質を知っているからです。


おそらく、それは肌感覚なのかもしれない。

この一見無駄に思える投資が、実は「費用対効果」で見ても、とても意味のあるものだと、知っているからです。



アメリカはソビエトとの軍拡競争の時代、威信をかけてアポロ計画を成功させました。

その時のプロジェクト管理の知見やそれに付随する技術は、その後のアメリカを飛躍的に成長させ、フロンティアに挑む意思を国民に植えつけ、アメリカの技術を世界中に宣伝することに成功しました。


しかしこれがもし日本だったら、こんな危ない橋はわたってないでしょうし、費用対効果を考えて、計画は中止になったことでしょう。


もともとアメリカも、ソビエトとの冷戦が、このプロジェクトを走らせた側面は大いにありますが、この偉大なプロジェクトがその後数十年にわたってアメリカにもたらせた恩恵を考えると、決して無駄にはなっていない事実があるのです。


そして、中国も、なんだかんだ問題を起こしてはいますが、そういう、いまお金をかけるべきところの感覚はさすがです。


宇宙開発、スパコン、AI。


いま、このタイミングでまさにおさえた国が次の100年を支配する、という分野に集中してお金を投下しています。その金額は、日本とは桁が違う。


日本は、世界の潮流を観ながら、心ばかり、それらの分野にもお金を出しますが、まったくその本気度は中国のそれとは比較にならない。アメリカとの比較でもそうです。



日本は資源もなく高齢化少子化で、まさに、国力が重要になってくるこのタイミングで、それができない。なにも見えていない。

1年後の景気のために何兆円もばらまこうとしている。


しかし、その何兆円を、いま、おさえるべき分野に投下すると、10年後、20年後はまったく違ったものになりますよ。



話は有人宇宙開発に戻ると、政府は正直、有人宇宙開発について予算や計画はまったく現時点ではありません。


宇宙の優先分野として、日本版測位衛星(日本版GPS,順天頂衛星、みちびき)などの安全保障につながる分野に予算を配分することを決めました。


そこからして突っ込みどころ満載です。


なぜ、「宇宙」という予算でくくるのでしょうか。そこがおかしい。


宇宙という予算があって、この予算をどこに使おうか?

優先は防衛だよね。じゃあ防衛用に宇宙予算を使おう。


おかしいことに気が付かないのでしょうか。


宇宙、はあくまでも手段です。


防衛予算の中の宇宙関連予算

科学予算の中の宇宙関連予算

●●予算の中の宇宙関連予算

となるべきであって、


宇宙予算を、防衛に使う?科学につかう?ではないべきです。


そんなとんちんかんな予算組みをしているくらいなので、有人予算はありません。防衛用につかっていますので。


もちろん、日本独自の測位衛星は安全保障上も重要です。


EUのガリレオをはじめ、中国もロシアも、独自の測位システムを急ピッチで構築しています。

日本はアメリカのGPS衛星を使わせてもらっていますが、いまやもう生活の一部に根付いたこのGPS,アメリアが信号を止めれば、日本のGPSはすべて停止します。


そんなことはおこらないだろうって?

いえいえ。アメリカがなにかしら戦争などの有事に際には、信号の精度をコントロールして落とすことは十分にありえます。もしくは中国の攻撃で(物理的、もしくはサイバー攻撃で)アメリカのGPSが機能停止することもありえます。

その際に、日本の防衛用のGPSもアメリカ頼みではリスクが高い。

そういうこともあって、日本も独自のGPS衛星(測位システム)を構築しようとしています。


日本の測位衛星は現在「みちびき」が1機だけ上がっています。


測位システムには最低7機の衛星が必要とされ、現在はまだ不十分なのです。


報道では、この7機が、とよく言われていますが、なぜ、測位衛星は7機必要なのでしょうか。


実は、GPS測位に必要な最低衛星数とは4機なのです。

その測位原理は、衛星の位置と、受信時間。

衛星からの電波には、その衛星が電波を発射した時間が情報として載っています。

衛星から届いた時間と、衛星の軌道情報から、その衛星の距離が手元の機械で割り出されます。それだけだと、まだ自分がどこにいるかわかりません。

さらに別の1機からの情報をもとに、衛星の距離を割り出します。

すると、それを地図上に衛星の現在位置(起動を円運動しているので時間でわかる)を中心とした円を描きます。自分が電波を受けた時間と、衛星から発せられた時間の差から、距離を割り出し、それを円の半径とします。

2機の衛星の位置と、円がこれで書けますね。

二つの円が重なる点は2か所できると思います。そのどちらからの点に自分がいるのですが、まだこれだけだとわかりません。

そこで、三機目の衛星の出番です。もう一つ円をかくと、3つの円の重なる場所が、自分が今いる場所になります。

そして、見落とされがちですが、あとは自分のいる高さ。これが4機目の衛星によって書かれる円(というか、実際は球なんですね)によって判明します。


そう、この4機の衛星によって、自分の位置が特定できるのです。


しかし、ではなぜ日本の測位衛星は7機なのでしょう?


実は、日本の独自の測位衛星は、この残り4機を補完し、精度を高める為にもう3機必要なのです。


アメリカのGPS衛星は通常、静止軌道とよばれる、見かけ上、つねに上空に静止しているように見える位置にいます。どうやっているかといえば、地球の赤道上空36000kmの高さに普通に人工衛星として打ち上げます。このときに、地球の自転と同じ方向に地球を回るように打ち上げます。この赤道上空36000kmという位置が絶妙なポイントで、この高さに衛星をあげれば、その衛星が地球を一周するのにかかる時間がちょうど24時間になります。つまり、この高さで地球の自転と同じ方向に打ち上げれば、あたかも特定のどこかから空を見上げて、その衛星を観たときに、常に同じ場所にとどまっているように見えるのです。

それが静止衛星と呼ばれるもので、気象衛星ひまわり、なども、この静止衛星です。

そしてアメリカのGPS衛星も、この赤道上空36000kmに、地球を取り囲むように、たくさん飛んでいます。


日本独自の衛星も4機は、この赤道上空の静止軌道にあげます。

しかし、日本が赤道直下にあれば、問題ないのですが、日本はちょっと緯度が高い場所にあります。そうすると、衛星は日本の真上でなく、ちょっと角度が付いた、空の低い位置に見えることになります。

平坦な場所であれば、それでも問題はないですが、山が多い場所など、山の影になって赤道上空の静止軌道にある衛星からの電波をきちんと受信できないと、精度がわるくなるのです。


常に日本の真上にせめて1機でも飛んでいてくれれば精度がよくなるのに・・・・・


という発想からできたのが日本の独自衛星「順天頂衛星」と呼ばれるものです。


日本という高緯度の真上に静止させる衛星はできません。


そのかわり、日本の上空を通過するコースを通る衛星を低い高度に打ち上げると、一日8時間だけ、日本のほぼ真上に近い位置を通過することがわかっています。

なので、この1日8時間だけ真上付近を通過する衛星を3機、タイミングをずらして打ち上げれば、24時間、どれかしら1機が日本の上空にいることになりますね。


そして、この常に日本の真上にいる1機と、赤道上空を飛んでいる残り4機を組み合わせて、日本版GPSを作ろうというのが、日本のプロジェクトなのです。



このプロジェクトに本腰を入れて取り組もうという政府はとても評価できますが、だからといって、その予算の影響で、ほかの宇宙予算が削られるのはおかしいのですが。


しかし、そんな予算がない中でも、JAXAは有人宇宙船の夢をあきらめてはいません。

政府は実利的なロケット開発の指示を出して予算をつけています。

海外から衛星打ち上げを受注できる低コストなロケットを作れと指示しています。


結果、それに応えて開発中のロケットはH-3ロケットといわれるもの。


きちんと、政府の要望どおり、低コストなロケットになりそうです。



ここでポイントなのが、1段目のメインエンジンが3機あること。


出力の高い1発エンジンではなく、低出力なエンジンを3機。


そして、固体ロケットブースターを付けないパターンも想定されています。


これはまさに、有人打ち上げへの布石なのです。



3機あれば、たとえ1機が故障しても、残り2機の燃焼時間を調整して、カバーできます。

また、有人打ち上げ時に事故が起こりやすい固体ロケットブースターがないというのも重要です。

(無人で大きい荷物打ち上げ時には使います)


気密ブロックの技術などはすでに「こうのとり」で獲得していますね。


あとは地球への帰還技術と、生命維持装置、および、打ち上げ時の緊急脱出用の機構の開発をすれば、人を送れます。


それでも、着々と、JAXAは、夢の実現にしたたかに近づいているのです。